追い焚きと足し湯、どっちがガス代お得?追い焚きの仕組みを教えます!

追い焚きと足し湯、どっちがお得なのか?

新しく沸かしたお風呂を次に使うとき、追い焚きか足し湯かどちらのほうがガス代がお得なんだろう!?と悩んでしまうという人が多いのではないでしょうか?

毎日のことなので、少しでもガス代が安いほうを利用したいものです。

追い焚きと足し湯はどう違うのでしょうか?

追い焚きと足し湯、どっちがお得なのか?

追い焚きと足し湯の違い

「追い焚き」とは、浴槽にたまっている水を再び設定温度まで温めてくれる機能です。

「足し湯」も風呂給湯器の機能のひとつで、浴槽のお湯が減ると冷たい水を沸かして設定温度のお湯にしたものを足します。

通常、給湯器はフルオートタイプ、オートタイプ、給湯専用があり、フルオートタイプは、自動的に水圧を感知して水量が減ると追い焚きや足し湯をするシステムです。

また、足し湯と「さし湯」は同じと思っている人もいますが、さし湯機能は、60〜80度の熱湯を浴槽に入れ「お風呂の温度を上げる仕組み」なので湯量が増えます。

②追い焚きと足し湯はどちらがお得なのか?

追い焚きと足し湯のどちらの機能を使ったほうが、お得なのか?…は、実は一概にはいえない部分もあります。

その家庭の家族構成や生活環境、お風呂の使い方によっても異なってくるのです。

もし、家族が多く入浴時間もバラバラで、1日に何度も追い焚きをすればその分ガス代がかかりますし、一人暮らしなら1回で済むのでガス代もそれほどかかりません。

しかし、お湯の温め直しをする追い焚きのほうが、水から加温する足し湯よりも、時間的にも経済的にも勝っているといわれています。

追い焚きの場合は冷めたお湯を温めるだけなので、お湯を足す必要がありません。

お湯を足さないので水道代の節約にもなるからでしょう。

冬場は追い焚きをしたらすぐ次々と入浴をする、浴槽のふたをきちんとして保温シートをかぶせるなどの工夫をしてください。

そうすれば、追い焚きをしてもガス代はかかりません。

また、冬の寒い時期に、前日のお湯ではなく新しいお湯でお風呂を沸かそうか、追い焚きをしようか悩む場合もありますが、追い焚きのほうがお得です。

冬場の水道水は8度前後、42度のお風呂が24時間経過して冷めても水温は15度ほどになります。

水温が高い追い焚きのほうがガス代を節約できるでしょう。

 

追い焚きの仕組みを知ろう

以前、お風呂の追い焚きは当たり前のことでした。

在来工法のお風呂の場合、風呂がまを下から熱してお湯を熱くする方法が一般的だったのです。

何回か追い焚きをして、お湯を使用していていました。

ところが、最近では、追い炊きは進化して少し複雑になっているのです。

基本的には追い焚きとは「浴槽内のお湯を再び設定温度まで温めること」を指します。

そして、追い焚きには2種類あるのです。

★循環がま直結方式…浴槽にかまを直結しているので、点火すればすぐお湯が熱くなり、お湯の量は増えません。

★給湯方式…熱いお湯をプラスして全体のお湯の温度を高くする方法。「さし湯方式」とも呼ばれます。

さし湯方式は厳密には「追い焚き」ではないのですが、最近では「追い焚き機能」と紹介されていることも多いようです。

循環がま直結方式のほうが節水になり、給湯式のほうが水道料金がかかるのですが、循環がま直結方式は設置コストが高くなります。

最近では自動的に追い焚きや自動足し湯、自動洗浄を行うフルオートタイプに人気が集まっているようです。

追い焚きの衛生面

すぐ冷めたお湯が温まるし、お湯の量も増えないので節水にもなる追い焚きは便利でしょう。

しかし追い焚きは、衛生面を気にする人も少なくないようです。

一度人が入ったお湯を沸き直すだけの追い焚きは、「汚れているからイヤだ!」という人もいます。

その反対に、「毎回入れ直すのはお湯がもったい」、「体を洗ってからお湯に入っているのだから問題ない!」という人も少なくないようです。

衛生観念は、その人や育ってきた家庭環境によって異なるので、一概にどちらが正しいとはいえないでしょう。

しかしながら、追い焚きの衛生面は、実際のところどうなのかが気になります。

追い焚きの衛生面

 

①追い焚きは雑菌が繁殖しやすい?

大手洗剤メーカーの担当者によると「雑菌が繁殖しやすい温度は36度ほどの少し冷めたお湯。残り湯は雑菌が増殖している」とのことです。

お風呂のお湯は追い焚きではなく、毎日交換したほうがよい…と主張しています。

ただし、それがどのような雑菌で、健康や美容などの害をもたらすかということは定かではないようです。

2日目のお湯が不衛生かどうかは、その人の考え方以外にも家族の人数や構成によっても変わるでしょう。

もし一人暮らしで、お湯に入る前にきれいに体を洗ってから温まる程度なら、追い焚きして使ってもさほど汚れていないといえます。

家族の人数が多い場合は、もちろんその分お湯は汚れますし、追い焚きする以前にお湯が減ってしまい、翌日は新たにお風呂を沸かさなければならないこともあるでしょう。

また、新生児の場合は、できるだけきれいなお湯を使ったほうがいいようです。

②節約面では追い焚きのほうが安い

追い焚きをしないで、毎回新しいお湯を沸かした場合、ガス代だけではなく水道代も気になるところです。

追い焚きにはおよそ6.9円のガス代がかかるのですが、最初からお湯をはる場合は毎回水道料金がかかります。

見た目にも汚れてなければ、お湯をそのまま捨てるのはもったいないですよね?

「生理的にどうしても追い焚きはイヤ!」という人でなければ、2日目のお風呂は追い焚きにするか、足し湯をして少し新しいお湯もプラスするなどの工夫をして使えば節約できます。

 

 

③フルオートタイプなら衛生面も節約面もクリア

追い焚き機能の付いているお風呂は「オートタイプ」と「フルオートタイプ」があります。

★オートタイプ…スイッチひとつで設定温度のお湯を設定量までお湯はりします。自動機能をONにすれば、保温機能が働き冷めてくると自動追い焚きをします。

★フルオートタイプ…オートタイプに「自動足し湯機能」がプラスされたものです。浴槽のお湯を使って減ったときに自動的に足し湯を行います。湯量を気にせずかけ湯ができるのがメリットです。また、冷えた体がお湯に入ったことで温度が下がっても、自動的に温度を上げる機能もあります。

フルオートタイプは、追い焚き配管の自動洗浄機能が付いています。

浴槽の栓を抜くと自動的に配管に新しいお湯が通り、追い焚き配管を洗浄するのです。

昨日の残り湯の汚れや入浴剤が、追い焚き配管の中に入っているのが気になる…という方にはぴったりでしょう!

フルオートタイプなら衛生面も節約面もクリア

まとめ

いかがでしたでしょうか?

お風呂の大きさや家族構成、生活サイクルによっても異なるので、一概にどちらがいいとはいえません。

ただし、一般的には、毎日新しいお湯を沸かすよりは、追い焚きのほうがガス代や水道代の節約になるようです。

そして、意見が真逆に分かれるのが追い焚きの衛生面でしょう。

ぜひ、ご自身の生活環境に合った方法を選んでくださいね!

 

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